桐生市立桜木中学校開校50周年記念式典


           次 第

1 開式の言葉

2 国歌斉唱

3 校歌斉唱

4 あいさつ
○実 行 委 員 長    高村 利久

5 来賓祝辞
○桐  生  市  長   亀山 豊文 様
○桐生市教育委員会教育長  関口  進 様

6 記念品贈呈
○実行委員会より

7 生徒代表の言葉
○生 徒 代 表   3年 千明 万結香

8 記念合唱  大地讃頌

9 謝辞
○桜 木 中 学 校 長     小林 一弘

10 閉式の言葉




実行委員長あいさつ
 「桜木中学校の50年」
                   桜木中学校50周年記念実行委員会委 員長 高村利久 
           (桜木中学校同窓会会長)
 わたくしは、昭和38年に、広沢小学校を卒業して桜木中学校に入学しました。今から46年前で、桜木中学校の第4期生です。当時は広沢小からはわずかの人数しか入学しませんでした。というのは、桜木中学校の区域であっても広沢中学校を選択してもよかったので、大部分の子は広沢中学校に行ったからでした。距離的には近かったが心理的には遠かったのでしょうか。
 桜木中学校に入学したときのことを思うとき、一言で言えば「知らない人が多かったなあ」ということです。
 新しい環境の下で人間関係を形成していくということは、中学校を出て高校生になっても社会人になっても常に直面することで決して珍しいことではありません。高校に入った時も、西中学校の卒業生が非常に多くてびっくりしました。その西中学校も今はありません。
 知らない人が多かった桜木中学校でしたが、知らない人を知るようになり、どういう人間関係を持ったらよいのかということについては、勉強したように思います。そのころ親しくなった人が、同窓会をやるごとにいなくなっていく。非常にさびしい。その人のことは、やはり桜木中学校のころの人として思い出すのです。
 さて、桜木中学校の50年間には多くの入学者、卒業者がいたわけですが、皆さん入学した時どのような気持ちだったでしょうか。そして、どのような中学校生活だったでしょうか。思い出すことはありますか。記憶のかなたに忘れられてしまったかもしれません。
 しかし、姿かたちをほとんど変えず、桜木中学校は存在しています。そして、それが50年という節目の年を迎えたのです。
 50年もの長き間、地域社会に根ざし、多くの子どもたちを受け入れそして育み、やがて巣立ちを見守ってきた桜木中学校。あなたは、どのような存在として卒業生の心に映ってきたのでしょうか。愛されましたか、嫌われましたか。
 桜木中学校の50年の節目に当たり思うことは、これからも、水色絵の具を溶くような青空のもと、桜舞う風をほほに受け、明るく元気に、勉強に、運動に精一杯励む中学生を見守っていって下さい、ということです。そして現在あるいは将来桜木中学校に学ぶ人たちは、できるだけ良い思い出を心に残すようにして下さい。






学校長あいさつ
 「桜木中学校開校50周年を迎えて」
                                     桐生市立桜木中学校
                                    第15代校長 小林 一弘
桐生市立桜木中学校開校50周年にあたり、これまで本校の発展にご尽力くださいました地域、保護者、関係各位に深く感謝申し上げます。
 桜木中学校は、昭和35年4月1日に、1年生のみ215名で開校しました。その後、昭和37年4月には全三学年が揃い全校生徒数580名13学級となり、翌昭和38年3月には第1回卒業生214名を送り出しました。開校以来増え続けた生徒数は昭和61年度には910名となり、全21学級という大規模校になりました。現在は少子化の影響にもより329名という、当時と比べれば少人数の生徒たちではありますが、毎日元気に学校生活を送っています。
 現在の本校の特色として他校に誇れるものに、「桜木中学校支援隊」があります。PTAや地域との連携といっても、ともすると在校生の保護者の方々や地域の各種役職につかれている方々だけに限られた連携が多い中で、本校の「桜木中学校支援隊」は以前PTAに関係していただいていた、言ってみればPTAのOBの方々が中心となって現役世代の応援をしていただいているものです。地域の方々の学校に対するいつまでも変わらぬ深い愛情と力強さを感じるものであります。今回の開校50周年記念事業も、この「桜木中学校支援隊」の方々が中心となって企画・運営いただいております。
 校庭の大きな桜の木は、少し年を取っては来ましたが、毎年美しい満開の花で新入生を迎えてくれています。ここに開校半世紀という大きな節目を迎え、今後も未来に向けて桜木中学校のさらなる充実・発展と、同窓生そして保護者・地域の皆様のご健勝を祈念いたしまして、50周年を迎えての挨拶といたします。




桜木中学校開校50周年式典 謝辞
                               桐生市立桜木中学校 第15代校長 小林 一弘
桐生市立桜木中学校 開校50周年記念式典を挙行するにあたり、多くのご来賓の方々や関係者の方々にご臨席賜り、その上、亀山豊文 市長様、関口進 教育長様より温かなご祝辞までいただきましたことに、先ずもって厚くお礼申し上げます。
 また、記念事業実行委員会の皆様からは、子どもたちが今まで以上に、規律正しく、また健康で安全な学校生活が送れるようにと、記念品として時計塔と空気清浄機をいただきました。有効にそして大切に使わせていただきます。また、本日はその上、生徒一人一人に、開校50周年記念の写真入りファイル5枚組と、お祝いのお菓子までいただきました。ありがとうございました
 本校は、インフルエンザのために、本式典の前々日まで1.2年生それぞれ1クラスずつに学級閉鎖の措置をとっておりました。そのため式典当日も1.2年生は早帰りとし、本式典には元気な3年生のみの参加といたしましたこと、さらには感染防止の意味から全体での練習ができなかった記念合唱について、残念ながら中止とせざるをえなかったことにつきまして、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
 さて、私はこの記念式典の準備そして実施を通して、あらためて、この桜木地区の皆様の、学校を愛する気持ち、隣人への思いやり、社会全体への奉仕の精神と貢献の姿勢を 強く感じさせていただきました。
 実は、今回の式典の準備は昨年度から何回もの準備会が開かれ、その都度、多くの桜木中学校支援隊、同窓会、PTAの方々に、記念事業実行委員として、お忙しい中をご出席、ご検討、準備作業までしていただいております。
 そして、看板や次第の大きな印刷を「板場」さんが、花は「とみざわ」さんがというように多くの地域の方々からも特別にご協力いただきました。
 また、特に、記念品として寄贈いただきました時計についてですが、当初は公園などにある一般的な専用ポールと一体となった高価なものも候補になっておりましたが、今年は秋口から新型インフルエンザの大きな流行が予想され、先ほども申し上げましたとおり、実際に先週から今週にかけて、学級閉鎖、学年閉鎖をせざるを得ない状況のなかで、モニュメントとしての時計だけでなく、少しでも在校生一人一人の健康のためにと実行委員の皆さんがお考えくださり、各学級や保健室等にりっぱな空気清浄機を、合計で13台 入れていただくことになり、まもなく納入される運びとなりました。
 そのため、時計については当初、検討していた既成のポール一体型でなく、校庭の街灯の電柱を利用して、その途中にくくり付けるものが候補となっておりました。
 そうしましたところ、それを聞いた地元の加藤鉄工さんが時計専用のポールの設計、製作を、野村建設さんが、設置場所にしっかりとした基礎工事を と申し出てくださり、今回の、りっぱなオブジェのような、ここ桜木中にしかない、ここ桜木地区でしか建たない、すばらしい時計塔をつくっていただきました。本当にありがとうございました。
 桜木中学校は、昭和35年4月に開校し、その後、昭和38年3月に第1回卒業生214名を送り出しました。そして、ここにいる三年生が卒業する、来年の3月末には、合計9,007名という多くの卒業生を送り出すことになります。本校が今日、このように発展し、すばらしい学校になったのは、なんといっても多くの先輩の方々の努力、地域や保護者の皆様の協力や願いの結果の賜物です。私たちは、このことを深く理解し、あらためて、桜木中学校の校風や伝統への誇りと自信を持って、有意義な学校生活が送れるよう、生徒だけでなく私たち教職員も努めてまいりたいと思います。
 今後も、桜木中学校のさらなる充実・発展と、ご臨席いただきましたご来賓の皆様と、約9000名の同窓生そして保護者・地域の皆様のご健勝を記念いたしまして、ことば整いませんがお礼の言葉といたします。





記念講演会の様子